最近は、いろいろなタイプの雛人形が売られるようになりました。
雛人形を選ぶときには、つい、値段や飾るスペースとの兼ね合いで、大きさ、何段飾りか、人形は何体か、といった構成に目が行きがちですが、よく見ると、雛人形そのものにもずいぶん特徴があります。
人形の顔は様々です。
赤ちゃんや幼い子供のような、無垢でかわいらしい表情の人形もあれば、天皇皇后を表すお内裏様とお雛様にふさわしい、大人っぽく高貴な顔の人形もあります。
数代に渡って受け継がれている人形は、まさしく和風の顔立ちで、見ているだけでも伝統を感じることができます。
顔のタイプによって、顔と体のバランスや、衣装も異なります。
幼い顔の人形は、子供のような体格とかわいらしい衣装に身を包んでいます。
また、衣装は、顔立ちに関わらず、本当に上質の人形には、正絹が使われ見事な刺繍が施されています。
一方、現代のインテリアにも溶け込むような、和風でありながらもモダンな着物のお人形もあります。
雛人形を選ぶときには、ぜひ、値段や大きさだけでなく、人形の顔かたちや衣装もよく見て選ぶといいのではと思います。
大切に選んだ人形なら、親御さんも娘さん自身も、雛人形をご自身のように思い、長い間、大切に思うはずです。
また、ご自宅以外の雛人形を見るときにも、顔や衣装を見比べると、雛人形を見るのがずっと楽しくなるはずです。
ぜひご家庭に合わせて飾り、日本の文化を継承していってほしいものです。
最終更新日 2025年6月12日 by livest