「日本コーンスターチ株式会社の歴史が知りたい」
「日本コーンスターチ株式会社って何を作っている会社?」
「日本コーンスターチ株式会社の評判が知りたい」
日本コーンスターチ株式会社とは、日本初のコーンスターチを作った企業といっても過言ではありません。
企業が立ち上がったのは1867(慶応3)年に愛知県で、当時は小麦でんぷんと麩の製造にかかわっていました。
その後昭和23年に合資会社を設立しています。
日本でコーンスターチを製造する企業としては大手3社のうちの1社で、1955(昭和30)年独自の製法技術を開発したことでも知られてきました。
技術を工業化することに成功したため2022年で創業155周年を迎えています。
日本コーンスターチ株式会社の沿革
東京に進出したのは1952(昭和27)年で、翌年には人造米の大量生産方式による企業化に成功したことにより、国は重要食糧政策として増産育成の閣議を決定するなど、戦後の国内の食糧事情に大きく貢献している企業です。
現在の社名の会社が設立されたのは1962(昭和37)年で、同年に大阪営業所も開設しました。
翌年にもともとの企業である倉知澱粉化学工業合資会社を吸収合併し、現在の形になっています。
コーンスターチのみ製造・販売している企業と思われる人も少なくありませんが、実は多方面に進出しており、1966(昭和41)念には製油所を買収して製油部門に進出し、翌年には農産化工株式会社を設立し、糖化部門に進出しました。
輸入材料の荷揚げや保管のために中日本グレーンセンター株式会社を設立するなど、多数の企業を立ち上げていることは事実です。
自社だけで尽力してきましたが、1972(昭和47)念には米国A.E.ステーレー社と化工澱粉に関する技術提携契約締結を締結したり、工場の排水処理のための共同施設会社を設立するなど、多岐にわたって手を広げていることは事実です。
新たなものへの挑戦を続けている企業
1975年には化工澱粉の製造に踏み切るなど、新たなものへの挑戦を続けている企業としても知られています。
化工澱粉とは物理的・科学的に、それ以外でも酵素を使って処理を行って天然澱粉の特性を改良して新たな澱粉にしたものです。
米国では食品添加物としての利用を可能としています。
技術的進歩を踏まえて1979年には米国A.E.ステーレー社とコーンスターチや糖化製品に関する全面技術提携契約を締結し、技術の進歩に貢献しました。
その後も異性化糖工場や配送センターの設立などを踏まえて、1993(平成5)年には生分解性プラスチックの製造に乗り出します。
生分解性プラスチックとは、微生物が分解してくれるプラスチックのことで、今後の地球環境で必要となるものと考える人が多いです。
SDGsにも対応していると考えられており、使い捨てを前提とした用途の製品に積極的に使うことができます。
海洋生態系だけではなく未来の人類のことも考えた優しいプラスチックと考えられており、より一層のニーズが高くなっているといいます。
これらを踏まえて米国ミシガン州にグループ企業を設立し、多くの人々に役立つものへの研究・開発を進めているのが特徴です。
日本コーンスターチ株式会社が製造しているもの
主に製造しているのはコーンスターチだけと考えられていますが、異性化糖や化工澱粉、コーン油、段ボール用ノリ、生分解性プラスチックなど多岐にわたります。
特に生分解性プラスチックは愛知で開催された愛・地球博で食器として使用された実績狩り、その実力は確かなものです。
日本国内だけではなく、海外にも事業所や関連企業を開設しており、日本国内では本社である東京に3拠点、大阪・名古屋・茨城などにも拠点があります。
愛知には名古屋を含めて2拠点あるため、非常に充実している企業といっても過言ではありません。
海外では米国イリノイ州だけではなく、タイでのタピオカでんぷんの製造にも着手しているといいます。
コーンスターチは片栗粉などと同様に竜田揚げを作ったり、マシュマロを作るために使用するなどのイメージを抱いている人も多いです。
確かに料理を作るうえで欠かせない素材となっており、片栗粉にはできないことができるようになっています。
しかし、それだけではありません。
ビールの原料に混ぜることによりコクのある味に仕上がることや、薬の錠剤を作るときの原料として用いることで、多くの人が安心して飲めるようになっているところもポイントです。
それ以外にもすり身の原料にプラスしたり、アイスクリームにコーンシラップをプラスすることや、清涼飲料水に異性化糖製品を使用するなどの多岐にわたる利用ができているといいます。
まとめ
特に段ボールにコーンスターチののりを使うことで紙の強度が増し、印刷に良い影響を与えることに驚く人も多いです。
コーンスターチが与える新たな未来を常日頃から考えている企業として、多くの人に注目されています。
意外なところでは日本コーンスターチが研究・開発した澱粉樹脂が筆記具やバインダーなどにも使用されたり、家電製品の塗装や生分解素材への印刷などに使われるようになっており、より一層多くの人や地球への良い影響が期待できると考えられているのもポイントです。
地球環境を守る働きを持つ製品を多数製造している企業であることは、もっと多くの人が知ってもいい事実といえます。
最終更新日 2025年6月12日 by livest